二十歳の息子へ―お母さんの記憶の中の、あなた―
あなたは、小さいころから
「そのまんまの心」で生きてきた子でした。
空気を読んで自分をしまうより、
心に浮かんだことが、そのまま外に出てくる子。
泣きたいときは泣いて、
嬉しいときは嬉しくて。
「だって、涙が出てくるんだもん」
この言葉は、
理由があって泣くというよりも、
感じたままを、感じたままに生きているあなたの
そのままの姿でした。
お姉ちゃんの子育てが、とてもスムーズだったから、
息子もきっと同じように育つんだと思っていました。
でも、現実はぜんぜん思うようにいかなくて、
そのたびに、あなたは
私の「こうあるべき」を、ひとつずつ外してくれました。
ちゃんとしなきゃ、
ちゃんと育てなきゃ、
そうやって力が入っていた私の肩を、
あなたは、少しずつゆるめてくれました。
そして私は、
「育てる」というよりも、
「一緒に生きる」という感覚を知りました。
お母さんの思い出ベスト10
① カレー屋さんの2階から落ちた日
そのあと、あのお店にはちゃんと手すりがつきました。
あなたは、知らないうちに“誰かの未来を守った人”でした。
② 出かける前になると、いつも眠ってしまったこと
なかなか家を出られなくて、
あなたが気持ちよく眠っている横で、
私はネットのオークションを眺めていました。
「これ可愛いな」「これ安いな」と思いながら、
あなたに似合いそうな服をたくさん選んでいました。
③ 心の声をすぐに口に出す子で、ヒヤヒヤしたこと
思ったことがすぐ言葉になる、あなたらしさでした。
④ どのお稽古も続かなかったけど、野球だけは続いたこと
あなたの“好き”は、ちゃんと体に根づいていました。
⑤ 塾もオンライン塾も合わなかったこと
数字よりも、あなたの世界のほうがずっと広かったね。
⑥ ゲームが大好きで、課金で7万円使って、何度もぶつかったこと
それも全部、あなたの情熱でした。
⑦ おしゃべりで、1から10まで全部話してくれたこと
あなたの世界を、たくさん見せてくれてありがとう。
⑧ 人に影響されやすくて、友達や彼女で行動が変わったこと
それだけ、人の気持ちがわかる子だったということ。
⑨ 口調がとてもやさしくて、キレたところを見たことがなかったこと
あなたは、生まれつき“やさしい人”でした。
何かあると、いつもお母さんを頼ってくれました。
でも、もう二十歳。
これからは、
みて見ぬふりをしながら、
あなたの「自分でやる力」を信じます。
お母さんは、
子離れをして、
自分のための人生を、生きていきます。
二十歳、おめでとう。


悦子先生、お体大丈夫ですか?悦弁母さんで入院の事を知りとても心配でした、その後の悦弁母さんの内容から元気そうなので安心しましたが大丈夫ですか?息子さんの思い出10を読んで感動でいっぱいです。読ませて下さって、ありがとうございます!そして、ご成人おめでとうございます!いつもたくさんの事をありがとうございます!
上地さん~。いつもありがとうございます。無事退院して元気に過ごしていますよ。食べ物にお互い気をつけて行きましょうね♪