妊娠11 帝王切開を決める
丸二日間頑張った。顔を見たら、全部忘れた。
あるある
- 「自然分娩じゃないと」という思い込みがある
- 「ちゃんと産めなかった」と自分を責めてしまう
- 二人目は帝王切開と決まると、複雑な気持ちになる
- でも赤ちゃんの顔を見たら、産み方なんてどうでもよくなる
- 経験した後で「帝王切開でよかった」と思えるようになる
- 産み方より、二人が元気でいることの方が大事だとわかる
行動として出るもの・症状
- 長時間の陣痛で体力・意識が限界になる
- 誘発剤を打っても子宮口がなかなか開かない
- 急遽帝王切開の手続きをする
- 麻酔で痛みがなくなり、一気に楽になる
- 術後の後陣痛がある
- 二人目は予定帝王切開で日程が決まる
心の状態
- 二人目は「あの恐怖はもう味わいたくない」という正直な気持ち
- 帝王切開と決まって、ほっとする自分がいる
- 産み方ではなく、二人が元気でいることが全てだとわかっていく
書みくじ

気づき・本質
「ちゃんと産めなかった」——その言葉を自分に向ける必要はない。丸二日間、意識がなくなりそうになるまで頑張った。それだけで十分すぎるほど十分だ。
帝王切開も、自然分娩も、どちらもメリットとデメリットがある。産み方を選べる時代になった今、大切なのは「どちらが正しいか」ではなく「母と子が元気でいること」だ。
自分が「ちゃんと産めなかった」と感じた経験があるからこそ、次の世代に伝えられることがある。産み方は関係ない。あなたも赤ちゃんも、大丈夫。
えつこの体験
かなえのとき——急遽帝王切開
予定日から9日過ぎて陣痛が来て、旦那と病院へ向かった。普通に陣痛が来て、普通に生まれてくると思っていた。でも丸二日間頑張っても、赤ちゃんが降りてこなかった。病院の廊下を歩き続け、旦那が背中をさすってくれ、誘発剤も打った。子宮口は8センチ、9センチまで開いたのに、それでも出てこなかった。
痛くて、苦しくて、意識もなくなりそうだった。そこで急遽帝王切開となった。麻酔を打ったら、あの激痛が嘘のように消えた。そして、かなえが生まれた。
当時は「ちゃんと産めなかった」という気持ちが残った。でも顔を見たら、そういう気持ちも忘れてしまった。母も3日間の難産だったと聞いていたから、遺伝するのかなとも思った。赤ちゃんの頭と骨盤が合わなかったことも、原因の一つだったのかもしれない。
はるとのとき——予定帝王切開
あの恐怖をもう一度味わいたくないと思っていた。先生からすぐに帝王切開を勧められて、即決だった。はるとは10分で生まれてきた。後陣痛はあったけれど、あの丸二日間の陣痛を経験した後では、帝王切開は楽だった。
娘も帝王切開で生まれたけれど、「ちゃんと産めなかった」とは思わなかった。産み方も選べる時代。どちらにもメリットとデメリットがある。母と赤ちゃんが元気でいれば、それでいい。今はそう思っている。
みんなの体験
「緊急帝王切開になったとき、自分が情けなくて泣きました。でも助産師さんに『あなたは十分頑張った』と言われて、その言葉が今でも忘れられません。」(20代・第一子)
「予定帝王切開と決まったとき、正直ほっとしました。でもそのほっとした自分を責めてしまって。でも生まれてきた子の顔を見たら、そんな気持ちはどこかへいきました。」(30代・第二子)
「自然分娩にこだわっていましたが、赤ちゃんの状態が心配で帝王切開に。産んだ後、『産み方じゃなくて、この子が元気でいてくれることが全て』と思えました。」(30代・第一子)
「二人目の帝王切開は一人目の経験があったので落ち着いて臨めました。日程がわかっているから仕事の段取りもできて、私には合っていました。」(30代・第二子)
音声・動画
自分の心を責める事なく大切に 4つの鍵
処方箋
- 「ちゃんと産めなかった」と自分を責めない。どんな産み方も、命がけだった
- 帝王切開も自然分娩も、どちらも正解。産み方で母の愛は変わらない
- 医師の判断を信じる。その判断が命を守ってくれる
- 自分の体験を、次の世代に正直に伝えていい
- 母と赤ちゃんが元気でいること——それが全て
小さな肯定
あなたは十分頑張った。産み方じゃない。あなたは立派なお母さんだ。
補足・似た考えの偉人・有名人
「母になる方法は一つじゃない。大切なのは、命を迎える愛の深さだ。」
世界保健機関(WHO)も、帝王切開は医学的に必要な場合の選択肢として認めている。産み方ではなく、母と子の健康が最優先。その考え方は、世界共通だ。
この道と重なる道
- 妊娠10 出産への準備
- 妊娠12 いよいよその日が来る
- 妊娠13 命が生まれた瞬間、はじめて抱いたわが子
- 道61 どんな自分も認める
- 道62 目の前の事を乗り越える
- 道96 1分先は何が起きても大丈夫
資料

平成10年1月号 久場新聞より ワシンとコポスト切り抜き

平成8年 赤ちゃん日記 最初のページより

