誕生から1ヶ月
かなえ・はると・るいちゃん ― 三世代の母と祖母の記録
連絡手段の進化 ― 時代が変えた「誕生の知らせ方」
かなえの時代 📟 ポケベル/返信ができない/一方通行の連絡
はるとの時代 📱 ガラケー/Cメールで/すぐに連絡できた
るいちゃんの時代 🎥 みてね/毎日の写真を自動共有/家族全員がリアルタイムで見守る
第1・2世代:かなえとはると
【かなえの誕生1ヶ月】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
病院での声。女の子誕生。やったー
とても小さい。ママはダウン、あかちゃんにまだあえません。さみしいなー
パパはかなえちゃんの顔をみに何回も病院にきています。
生まれて次の日、3日目に抱っこした。すやすや寝ててかわいい。
四日目、おっぱいになれていなくて、かわいそう。変な気分。
病院に親戚がいておっぱいを一緒にすわせてくれた。すってるときに口がとってもかわいい
ちくびがはっていたい。看護師にとってもかわいいタイプの顔と言われた。
今日もかなえちゃんがんばってのんでいた。ちょっと乳首が痛いけど嬉しい。
おっぱいがおもったよりでてないみたいで体重がふえていない。飲む時間がバラバラ、早くうちに帰って自分流の育児したい。
退院。いろんな家へ行って疲れたのか夜泣きしていた。
沖縄の風習なのか、すぐにかえってはいけない。実家両方のいってこっちもつかれました。
でも正直気を遣って疲れた。
朝はぐっすりねています。昨日の夜が嘘のよう。退院して初日は夜も寝れなくて大変でした。
義理母が掃除にきてくれた。実母がとまってかなえちゃんの様子をみてくれた。
友人たちもぽつりぽつりと見に来てくれて、それはいいけどリズムがくるってしまっていました。
人を優先にする私のクセがでていたかも。
パパは集まり、ママとかなえちゃん二人でさみしい。
当時は女性はお家、男性は何も変わらなくて不公平な不満は募っていました。
パパが育児を手伝ってくれている。昨日はブルーになっていたけど、今日は気分爽快。
母乳のでがわるい。きをつかいすぎていたのかも。
ママ検診。貧血なし、傷もOK。昼はおっぱいだけにしよう。昼間はベビーきゃりーにのせてあそぶ。
育児もなれてきた。久しぶり車運転する。5月29日。出産して18日目。
夜寝たいけど寝付けなくていらいら、隣の部屋で寝て、旦那にミルクお願いした。
おっぱいがえらいっていう考え方があって、辛かった。
男の子ねといわれる。ミルクをあげるとごきげん。おっぱいでがんばっていたけど、あきらめた。
子育てのリズムにのってきてやりやすくなっている。
当時は女性はお家、男性は何も変わらなくて不公平な不満は募っていました。今は育休とか男の人もあってすごいと思う
【はるとの誕生1ヶ月】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
産む前日の怖さなど病院生活の事。五体満足だっただけで嬉しかった。
麻酔かかっていたけど元気だったのでみんなにメールした。
はるとと会えなかったけど旦那がビデオ撮ってくれてそれをみれた。
抱っこ5分間。おとなしくてかわいい。
シャワー入る。ちょーまだいたい。
母乳開始、まだ全然おっぱい張らない。かなえ病院にとまる。サンタさんの演出。
3時間ごとのおっぱい。すぐに時間が来るので忙しい。人がいっぱいきた。
母乳はあまり飲まないけどミルクはよくのむおりこうさん。
出産祝いは1ヶ月後やった。一週間前から準備した。100名以上の客。
兄もびっくりしていた。友達が手伝いに。子供から大人まで。
友達はいいなーっておもった。はるともたくさんともだちつくってね。
かなえの時おむつでやっていたからおむつかぶれなかったのではるとの時も採用した。
でも寒いときはパンパースにしている。
だんなにはるとあずけてパーマかけに。おばさんといっぱい話す。
貧血もよくなる。30万もおりてきた。
おむつ替えいやがる。夜寝るのもすこしながくなっている。昼間も結構寝ている。
ミルクも間隔が長くなっている。
かなえと夜おいしい食事、本や立ち読み二人でデート。
泣き声も聞き分けられる。にいぶい泣き。
1日中ぐずぐず。寝れずめまいがする。
朝方からうんちふんばっている。お父さんが抱っこすると泣いて、ママが抱っこすると泣き止む。きゃーかわいい。
夜ぐずぐず、イライラした私。でもミルクが、粉がちゃんと入っていなかった。またしても失敗。
朝方は良一がミルクあげる。えつこはぐっすりねる。おばあちゃんが2時間面倒みていた。
夜ぐっすり、3時間ごと。かごで車で出かける。一回は買い物。2回目はかなえの体操。
一杯昼寝した。泣いてもしばらくはなかして遊ぶときはとことんあそぶっていうメリハリもできるようになった。
子育てのリズムにのってきてやりやすくなっている。
はるととの時間もゆとりが出てきた。大掃除、お祝いに向けて考えた。上村へ、ニキビも赤ちゃんニキビ。はると新聞80枚コピー。
第3世代:るいちゃん ― 令和の孫育て
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【祖母としてのえつこ】
出産後、ガラス越しでるいちゃんを見た。
感動で涙が出ました。小さな命の誕生。感動しかありませんでした。
それと同時に、娘がお母さん、やっていけるのかという心配もありました。
出産後、お家で帰る途中に、娘と婿からまずはふたりでがんばってみるといわれて、がーん。
二人には未知の世界で、理想もあったんだと思います。帰りさみしさありましたが、自分の時も、周りに振り回されて疲れたのを思い出したので、サポートお願いされたら行こうとおもっていました。
念のため次の日に、いってみたら、思い詰まって娘が泣き出したんです。
背中をさすりながら、子育ての苦労はよく知っているから、新米ママのあるあるだろうとおもって、「大丈夫、すぐになれるし、上手になるよっ」て伝えたら、「婿が心配。育児ノイローゼにならないか」と婿の事を心配していたのです。
これって令和あるある?子供よりも婿を優先にする娘。でも急にお母さんにはなれないし、婿にも、
「いつでもたよっていいんだからね。子育ては長期戦だから」とつたえて、次の日から、私は昼間いってサポート。その間娘は外へ気晴らしへ、夜は旦那がお風呂のサポート。その間婿が外へ気晴らしっていうシフトができました。
インドからもきて、朝はインドのおかあさんたちがやってくれました。
初日から一週間は私も心配で毎日かけつけていました。育児になれてない二人にかわって、口出しはしないように、掃除やミルク、着替えに、おむつ、この子たちのご飯をセット、夕飯をつくって一緒に食べたりもしました。
私もなるべく合理的に動くようにしました。シフト制はとても良かったです。いつかえっていいのか、いつ来ていいのか。それを防げました。
るいちゃんの成長で印象的だったのは、ミルクの飲ませ方。オルゴールを回してゆらゆらさせながら飲ませる。この技を考えてから飲むようになって嬉しかった。
かなえはるととのちがい。ミルクを素直にのまないところですかね。
インドの家族の事、言葉も通じないけど、インド式も沖縄でやってもらいました。写真も一緒にとりにいきました。
インドでは1ヶ月お手伝いをするのは当たり前のようでした。私も食事の準備をしていました。
よく早く作らないと見られなくなるからはやくつくってと年寄りは言われていたけどあれの意味がわかった。腰痛になったり風邪引いたり、そうなると孫がみれませんので、結構孫育ても神経使いますから、今回は自分の娘のこなのでまだいいけど。
これは息子の場合や嫁さんに気兼ねしてやることになるから、自分も体力をしっかり作っておかないといけないと思いました。かなえの時代は体力なんて何も考えていなかったけど、
三世代で見える「母になる」「祖母になる」の変化
三世代で見える「母になる」「祖母になる」の変化
かなえ時代(1990年代)
実家・義理実家に気を遣う。周りを優先させる。ポケベルで一方通行の連絡。帝王切開に対する罪悪感。
はると時代(2000年代)
娘や娘の友達のお陰で自分時間ができた。ガラケーでメールが即時に届いた。「五体満足でいい」という心持ちの軽さ。
るいちゃん時代(2020年代)
かなえが医療選択肢を主体的に選んだ。シフト制で親のメンタルを守る。みてねでインドの家族も「3 generations」とコメント。えつこは「親の気を遣わない援助」の形を学んだ。
「生きてきたことは全部あとからつながる」 ― えつこ
三世代の母と祖母の記録から見える、時代と家族のかたちの進化
『人生の図書館』より

