今日の掘り下げ #007
私は、愛を確かめるために書いていた
30年前の交換日記を読み返していて、一つのことに気づきました。
私は思い出を残したかったのではありません。
愛を確かめたかったのです。
交換日記を始めた頃、私は結婚に大きな憧れを持っていました。
愛情に飢えていた私は、「家族」というものに夢を見ていました。
携帯電話もスマートフォンもない時代。
今のようにメッセージを送り合うことはできませんでした。
だから私は、言葉を書き残しました。
文字は消えません。
読み返すたびに、その時の気持ちがよみがえります。
30年後に交換日記を開くと、夫の優しい字がそこにありました。
普段の会話ではなかなか聞けなかった言葉が、日記の中にはたくさん残っていました。
文字には、その人の優しさや人柄が表れます。
だから私は、何度も安心できたのだと思います。
そして今日、もう一つ気づきました。
私は交換日記だけではありません。
家計簿も、基礎体温表も、手帳も、大切に残していました。
それは、歩いてきた人生の記録だからです。
私にとって書くことは、思い出を残すことではありません。
自分の心を整理し、成長を見つめ、愛を確かめる時間でした。
今も、ゆうこさんと交換日記を続けています。
普段はあまり感情を表に出さない人でも、文字になると素直な気持ちを書いてくれます。
だから私は思います。
口下手な人ほど、交換日記や手紙を書いてみてほしい。
書くことは、言葉では伝えきれない想いを届けてくれる、大切なコミュニケーションなのです。
今日の気づき
私は思い出を残すために書いていたのではない。
愛を確かめ、愛を受け取り、愛を育てるために書いていたのだった。

